深い軒と瓦屋根、継承される和
長年愛されてきた庭の緑を背景に、重なり合う屋根が美しい陰影を描き出す和の住まい。そこには、時を経ても色褪せることのない、日本の美意識が息づいています。 庭の木々、深く伸びる軒、そして瓦屋根。それらが一体となり、心安らぐ和の風情を醸し出しています。
無垢と網代の和の空間、快適玄関
網代天井と無垢一枚板の天板が、自然の温もりを感じさせる空間です。玄関脇には下足クロークがあり、コートや靴をすっきりと収納できます。
二つの庭と光、和の美意識
既存の愛着ある庭と新たに設えた庭、二つの景色を同時に楽しめる空間です。障子を通した柔らかな光が心地よく、天井の小舞天井が空間に豊かな表情を与え、和の美しさを際立たせています。
繋がる、隠せる、家族と過ごす空間
キッチン、居間、食堂が緩やかにつながりつつも、それぞれの空間が独立性を保つ絶妙な距離感。料理中も家族とのコミュニケーションを楽しみながら、程よい距離感で作業に集中できます。また、来客時にはキッチンをさりげなく隠すことも可能です。
ケヤキの存在感、機能的なリビング
堂々としたケヤキの大黒柱が、空間の格を高めます。使い勝手に配慮されたマガジンラックとリモコンニッチは、それぞれの役割を果たしながら、一つの空間にすっきりと。お気に入りの雑誌や本をディスプレイすれば、リビングのアクセントとしても機能し、空間をより豊かに彩ります。
大容量食品庫と便利勝手口
二世帯住宅だからこそ、日々の食卓を豊かに彩る大容量の食品庫と、暮らしを快適にする便利な勝手口を設けました。食品庫は、季節の食材や保存食、飲料などをまとめて収納。勝手口は、ゴミ出しや買い物の荷物の出し入れに便利です。
暮らしを豊かに、作り付けと飾り棚の融合
空間にぴったりと収まる作り付け家具と、お気に入りのアイテムを美しく飾る飾り棚は、機能性とデザイン性を兼ね備えた住まいの重要な要素です。
絶景カフェ風サブリビング
若夫婦のプライベート空間として、2階にサブリビングを設けました。そこは、美しい景色を眺めながら、ゆったりと流れる時間を楽しむ特別な場所。日々の喧騒から離れ、まるでカフェのようにくつろげる空間です。
プライバシーと安心感、コの字の間取り
コの字型の間取りは、中庭を囲むように各部屋が配置されているため、それぞれの部屋で過ごしていても、緩やかにつながっている安心感があります。中庭を囲むことで、外部からの視線を遮り、プライバシーを確保することができます。
建築概要
五頭連峰のふもと、福島潟にほど近い田園地帯に計画された二世帯住宅です。
建物の位置は既存の「門」と「前庭」をそのまま活かし、視線や音が気になっていた道路からは距離を確保。玄関の位置は変えずに各ゾーンの動線を検討。6つの寝室が上下に重ならないよう配慮した間取りです。
水まわりは1階の二つの寝室から近く、また2階からのアクセスも便利。車庫側に設けた裏玄関や農舎に近い勝手口は雨や雪の日でもスムースな出入りが可能です。
新たに中庭を設けることで各部屋の陽当たりや風通しを確保。建物に囲まれ落ち着いた雰囲気の庭として計画。和室・居間・寝室などどこにいてもこの家の中心となり四季折々の風景が楽しめます。
2階の若夫婦のために設けたサブリビング。目の前に広がる五頭連峰のパノラマが満喫できる小さくても、贅沢な空間です。
所在地 | 新潟県新発田市 |
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延床面積 | 71坪(234m²) |
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敷地面積 | 353坪(1166m²) |