広い玄関でしたが、収納スペースが足りず、靴や傘の置き場に困っていました。
既存の天井とタイルを活かし、新たに玄関クロークを設けました。靴や傘はもちろん、コートまで収納できる大容量クロークのおかげで、玄関はいつもすっきり。天井まで壁で仕切らず、あえて上部を開放的にすることで、広々とした空間と十分な明るさを確保しました。
食器棚が壁に独立して配置されており、調理中の移動距離が長く、食事の準備や片付けが大変でした。
対面キッチンへのリフォームにより、ダイニングとの距離が縮まり、家族のコミュニケーションが活発になりました。また、キッチン脇には大容量の食品庫を新設し、収納力が大幅に向上。ダイニングテーブルには、お客様のご要望を細部まで反映した、職人手作りの一枚板の無垢材を使用。空間に温かみと上質な雰囲気を添え、家族団らんの時間がより豊かなものになりました。
既製品の食器棚ではなく、キッチンの空間に合わせてオーダーメイドで造作しました。お気に入りの食器をディスプレイできる見せる収納を採用し、キッチンに立つたびに心が躍る、そんな空間に。壁紙も明るい色調に一新し、以前は閉鎖的だったキッチンが、明るく開放的な空間へと生まれ変わりました。さらに、引手や金具にもこだわり、黒いアイアンを取り入れることで、空間全体にスタイリッシュなアクセントをプラス。作業動線も見直し、日々の家事効率が格段に向上し、毎日の料理がより一層楽しい時間になりました。
2間続きだった和室をLDKに改修。ダイニングは天井を高く、リビングは低くし、空間にメリハリをつけました。床は杉無垢材の浮造り仕上げで、木の風合いが心地よい空間に。家族みんなでゆったりと過ごせる、開放感あふれるLDKに生まれ変わりました。
リフォーム前は天井に隠れていた梁をあらわにし、綺麗に仕上げ直しました。ダイナミックな梁は空間のアクセントとなり、和風のペンダントライトが、より一層引き立てます。和とモダンが調和した、個性的なLDK空間に生まれ変わりました。
冬は寒く、日中でも薄暗い寝室。畳に布団を敷いて寝ており、収納は昔ながらの押入れしかないため、こまごました物を整理するのに苦労していました。
間接照明の優しい光が、心身ともにリラックスできる空間を演出。断熱材を入れ直し、無垢フローリングを敷くことで、快適な睡眠環境を実現しました。明るい壁紙と出窓、カウンターを設けることで、お気に入りの小物を飾ったり、趣味のスペースとして活用できます。壁紙を部分的に切り替えることで、空間にアクセントを加えました。
既製品のドレッサーではなく、無垢材で造作。ナチュラルな雰囲気で、お部屋に温かみをプラス。お気に入りのアクセサリーや小物を飾れるスペースもあり、自分だけのドレッサーで、毎日のメイクがより一層楽しくなります。
寒くて収納がないトイレと、廊下に設置された丸見えの洗面台。収納スペースもなく、物が整理できずに散らかっている状態でした。
断熱材を入れ直し、冬でも暖かなトイレ空間に。桧無垢材のカウンターと手洗い器、タイルを組み合わせ、落ち着きのある雰囲気に仕上げました。収納スペースも確保し、見た目もスッキリ。床は水に強い塩ビシートを採用し、お手入れも簡単です。
建築概要
◆築40年
◆ご実家に戻り、2世帯の住まいにリフォーム
◆リフォーム範囲:(1階改修)玄関、LDK、寝室、食品庫、浴室、洗面脱衣、トイレ、外壁
◆施工期間:90日
お客様のご要望として
・全てを新しくするのではなく、既存の家の面影を残してほしい
・天井を高くして、今まで隠れていた梁が見えるようにしてほしい
・無垢材など自然素材のものを沢山使ってほしい
・手作りの造作家具をつけてほしい
・冬寒く、夏暑いのを何とかしてほしい
・将来、子供達と同居できるようにしてほしい
など、沢山のご要望をいただきました。
それらのご要望を踏まえ、既存住宅で使用、幼い頃から慣れ親しんできたものは再利用。既存住宅の面影を残しつつ、高気密高断熱工事で1年を通して快適・あたたかな住まいへと生まれ変わりました。また、LDKと寝室の位置を近づけ、日常動線はコンパクトにまとめました。
リフォームを終えて、「元の家の面影も残っているし、同じ面積なのに以前よりも広く感じる。それぞれの場所に収納がしっかりとあり、整理しやすい環境になった。手作りの造作家具をつけてほしいという要望も組み込んでいただき、テーブルやベンチ、食器棚などどれも素敵で暮らしが豊かになりました。」と喜びの声をいただきました。